ハチの生態につきまして

関東圏にはスズメバチが6種、アシナガバチが11種生息しています。
その種類により、攻撃性、働きバチの数、営巣場所などに特徴があります。

スクロールします
種類営巣場所警戒範囲攻撃性ピーク時追跡距離
オオ
スズメバチ
地中:7割
木洞:3割
木の根本・茂みの中
雑木林・山林
10m★★★
★★
500匹40m
キイロ
スズメバチ
遮閉:5割
開放:5割
壁内・天井裏・物陰
高所・軒下・枝先
10m★★★
★☆
1,000匹40m
モン
スズメバチ
遮閉:9割
開放:1割
壁内・天井裏・木洞
倉庫内など暗所
5m★★★
★☆
500匹20m
コガタ
スズメバチ
開放:10割軒下・枝先・垣根2m★★★
☆☆
200匹10m

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代表的な種類の特徴

巣の特徴:至る場所に営巣、巣盤が見えシャワーヘッドのような形状
ピーク時:巣の大きさ ~20cm、働きバチの数 ~100匹
警戒範囲:50cm
巣に近づいてもすぐには攻撃しませんが、振動を与えると飛び散り刺すケースがあります。
体格の大きいセグロ・キアシナガバチに刺されると、痛みはスズメバチ並みです。

巣の特徴:垣根の中・軒下等に営巣、マーブル模様で球面状
ピーク時:直径25~30cm、200匹
警戒範囲:2メートル
新女王バチが羽化する秋口には、働きバチの防衛本能が高まり、巣に近づくと周囲を旋回しながらアゴをカチカチ鳴らし威嚇します。
スズメバチの威嚇は攻撃準備の信号ですので、先ずは巣から離れてください。

巣の特徴:木の根元・茂み内などの地中、樹木の洞
ピーク時:500匹以上
警戒範囲:10メートル
群を抜いて攻撃性が高く、巣の近くでなくとも攻撃することがあります。
毒針が長く、毒量も多い為、非常に危険です。

巣の特徴:高所・閉所至る場所に営巣、開放空間に営巣した巣はコガタスズメバチによく似た球状~釣鐘状
ピーク時:巣は巨大化し40cm以上、1,000匹以上
警戒範囲:10メートル
警戒性が高く、巣の表面には見張りが複数たかっています。
7~8月に巣が狭くなると、別の場所へ巣をつくるといった引越の習性があります。
報道される重大な刺傷事故は、キイロスズメバチによるケースが多いとされます。

巣の特徴:至る場所に営巣、特に遮蔽空間に営巣傾向
ピーク時:500匹以上
警戒範囲:5メートル
キイロスズメ同様に、7~8月に引越する習性があります。
他のスズメバチと異なり、日中だけでなく夜間にも活動します。

写真は、女王蜂が元の巣から働き蜂を連れて巣別れした様子です。(分蜂現象)
分蜂群は新たな営巣場所を探すため移動を続けます。
3日以上留まっていたら、近隣に巣をつくっている可能性があります。
ミツバチの巣は女王バチが代替わりし、複数年維持されます

スズメバチのライフサイクル

内容
4 -5女王バチが冬眠から覚め、単体で営巣を開始します
6働き蜂の羽化が始まります
7-8働き蜂の数が増えると、女王は巣内で産卵に専念します
梅雨過ぎ頃から巣が急に大きくなります
9-10餌が豊富で個体の体格が大きくなり、巣は活動のピークをむかえます
新女王バチが羽化すると、働きバチは巣への防衛本能が高まり攻撃的になります
11-働き蜂は寿命を迎え、新女王は冬眠に入ります
6月)営巣初期

アシナガバチのライフサイクル

  • スズメバチと同じサイクルで、1ヶ月ほど前倒しで活動します
  • アシナガバチの巣も、スズメバチと同じく再使用はされません