両毛防疫では、コウモリ防除をお承りしています。

日本にいるアブラコウモリは気候が暖かくなる4月~10月に活動し、
餌となる蚊や蛾類の飛翔昆虫を捕食する為に、草むら等の上空を夕方以降に飛行します。
飛翔昆虫がいなくなる、それ以外の時期は巣穴で冬眠をしています。

餌場近くの暗閉所に営巣し、僅か1.5cmの隙間があれば建屋内に侵入します。
1日に採餌する量は体重の2~3倍と多く、繁殖が進み生態数が増えるにつれ、
排泄物・騒音・ダニ・雑菌による被害が進行してしまいます。

コウモリによる被害の特徴

  1. 特定の箇所にフンが集中して落ちている
  2. 壁に皮脂による黒い汚れ、尿による白い汚れが付着している
  3. 天井や壁の中から音がする

『カリカリ』と爪で引搔くような音、

『ガサゴソ』と断熱材の中を動く音、

『チーチー』と鳴き声がする

  1. 天井にシミができる
  2. 屋内でアンモニア臭がする

防除方法と時期について

コウモリの活動期間中に建屋から確実に追い出した後、営巣場所につながる隙間を全て封鎖します
現在の侵入箇所のみ対策しても、他に隙間があると侵入されるケースが多々あります
匂いによる忌避剤や超音波発生器などで一時的には追い出せますが、慣れてしまうと帰巣本能が強い為しつこく戻ってきます

コウモリのライフサイクルの関係で、建屋内部に営巣された場合は、防除可能な時期が4月中旬~6月9月~10月中旬と短い期間に限られます。

この時期以外で侵入口を封鎖しますと、冬眠中のコウモリ(11~3月)・幼獣(7~8月)を完全に追出せないためコウモリを一部閉じ込めてしまいます。

※ 鳥獣保護管理法により、捕獲・直接的な駆逐は禁止されています

時期備考追出し
11月~3月冬眠中×
4月~6月活動
7月~8月幼獣が飛行不可×
9月~10月活動

排気口ダクトから

  • 換気口からダクトジャバラ内へ侵入した例です
  • コウモリを忌避剤で追出した後、ジャバラ内に溜まっていた汚物の除去と清掃、薬剤による殺菌処理をします
  • 侵入防止のため、換気口にステンレスメッシュを取り付けます
換気口から侵入
ジャバラ内の汚物

エアコンのダクトから

  • 使用していないエアコンのダクトの隙間から侵入した例です
  • 室内機と壁内に侵入していたコウモリを追出した後、室内機を取り外します
  • 室内機を取り外すと大量の汚物と死骸が溜まっていましたので、エアコンは廃棄処分し、壁の清掃・消毒処理を実施します
ダクト隙間から侵入
エアコン内の汚染

バルコニーの笠木から

  • 笠木から壁内を通じて、屋内にまで侵入された例です
  • 100匹以上のコウモリがいましたので、完全に追出すため侵入口以外を封鎖した後、侵入口に「コウモリが出れるが入れない」細工をします
  • 数日間様子を見て、コウモリが侵入していないことを確認してから全ての侵入口を塞ぎます
  • 笠木には壁内を結露防止するための通気スペースがありますので、メッシュ素材で侵入口を塞ぎます
笠木の隙間から侵入
メッシュ材の取付

軒天井の通気から

  • 軒天井の通気から屋根裏に営巣された事例です
  • コウモリは棲息場所である程度決まった処にいる為、糞が山状に溜まります
  • コウモリを追出し後に、侵入口をメッシュ材で封鎖します
  • 汚物を除去し、ダニ類の殺菌殺虫・消臭処理をします
軒先の通気から侵入
屋根裏の汚物の被害

現地調査後に、対策案やお見積りをご提案いたします。

調査内容

  • 現在の侵入経路を特定します
  • 別の隙間から再侵入しますので、全ての隙間をチェックします
  • 天井裏や壁内への侵入がないかを確認します

保証

  • 施工箇所からの再侵入や施工部材が脱落した場合、無償で再施工致します
  • 保証期間は3年間となります